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エデュカーレ2018年10月号~ 君たちはどう生きるか

ぼくたちの教育観

 皆さんは教育は何のためにあると思いますか。学校の成績を上げるため? 入試に受かるため? いい大学に入るため? 社会に出て困らないように? 生涯年収を高めるため? 豊かな人生を送るため? 自己実現のため? それとも…?
 こうやって立ち止まって考えてみると、何のための教育か普段あんまり考えていないことに気付くのではないでしょうか。もしかしたら、疑問に思って学校の先生やご両親に聞いたことがある人もいるかもしれませんね。そこでの答えはどうだったでしょうか。納得いくものだったでしょうか。
 たとえば、社会に出てから困らないためだよ、という答えが返ってきて、でもお父さんは英語なんて話せないけど普通に仕事してるじゃん、なんて口ごたえしたことはないでしょうか。また、本当にこのスペル練習って意味あるのかな、とか、九九なんか計算機があるからいいじゃん、とか考えたりしたことはありませんか。
 そんな素朴な疑問を聞くと、ぼくは、確かになあって思っちゃう。塾の先生なのにね。でもね、やっぱり教育は大切だとも思っているんです。
 かのアインシュタインは、「教育とは、学校で教わったことを全て忘れた後にまだ残っているもの」だと言っています。そうやって考えてみると、スペルや九九を憶えること自体に意味があるわけじゃないのかもしれません。でも、そういうことに取り組むことで、ぼくたちは何らかの成長をしているのかもしれない。憶えた知識は忘れてしまっても、そこで一生懸命取り組んだ経験や諦めなかった経験なんかは何か大切なものとしてぼくたちの中に残るのかもしれない。まあ、たとえばそんなことを考えているわけです。
 でも、世の中には、そういう成長としての教育とは違う教育観が溢れているようにも思えます。わからなくたって点が取れればいいとか、楽に憶えられた方がいいとか、とにかく受かればいいんだとか、挙句の果てには、「点数保証」なんてする塾も現れています。みんなが定期テストで高い点数を取ってくれているから堂々と言えるのですが(笑)、やっぱりそういうのって教育としてどうかなと思ってしまうのです。
 君たちはどんな大人になりたいですか。どんな風にこの人生を生きていきたいですか。そしてそれは、今の生き方にどうつながってくるんでしょう。こういうことを考えられるようになって、自分の人生を自分のものとして生きられるようになるのが教育の成果なんだと、ぼくは思うんです。そのとき、はじめて勉強も自分のためのものになると思うんです。
 すぐには将来像なんてわからないですよね。でも、ただ漠然と生きているのと、将来を少しずつ考えながら生きるのでは、大きな違いが出てきます。点数なんかよりもずっと大切なものが、本当は教育にはあるんだとぼくは信じています。
 君たちはどう生きますか。(S)