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エデュカーレ2017年3月号~ 学園長だより

ぼくが君たちに本当に望むこと

 ぼくは学習塾を主宰しているわけですが、その半分の理由は、申し訳ないのだけれど、お金儲けのためです。だから、生徒を集める方法なんかについてもいつも考えています。「カンタンに成績が上がりますよ」とか「魔法のようにやる気が出ます」とか「あなたにぴったりの塾ですよ」とか、そんなことを言って生徒を集めてみようかしら、なんて考えたりもします。実際、結果的には、そういう風になった生徒たちがたくさんいるわけで、そう言っても嘘ではないとは思うのです。でも、それをウリにするのはやっぱりちょっと違うな、といつも思い直します。
 ぼくが学習塾をやっているもう半分の理由は、やっぱり、教育者の端くれくらいではありたいという気持ちからです。ぼく自身が子どもの時に、運よく良い「先生」たちに巡り会えて、学問を志したことなんかが影響しています。同時に、家が裕福でなかったために塾にも予備校にも通わなかったぼくには手に届かない情報があって、そういう情報を広く知らしめたいなという思いもあります。でも、そういう「役立つ情報」よりも、本当に伝えたいのは、誤解を恐れずに言えば、「まっすぐ生きていればいいんだよ」ということです。
 みんなの感覚からすれば、簡単に点が取れる方法って知りたいかもしれない。でも、ぼくみたいに大人になって振り返ってみると、簡単に点が取れる方法なんて教わらなくて良かったなって思うんです。魔法のようにやる気が出る方法も、あったらいいよね。でも、やっぱり、やる気が出ない中で迷いながら、どうしてだろうって考えながら、試行錯誤した経験の方が、今となっては大切だったなって思うんです。
 いま改めて思います。教育って、人として大切なことを学ぶことなんだなって。「やるべきことを先にやる」「努力する」「他者のことを尊重する」。こういうことを守れるようになることが大切なんだなって思います。そして、ぼくの観察では、宿題みたいな「やるべきこと」にすぐに手を付けたり、一生懸命がんばったり、他の人のことを考えて行動したりする人って、絶対に成績も良いんです。そして、こういう人は他者から信頼されますね。ぼくが君たちに本当に望むことは、人から信頼され、自分の人生を自分の力で切り拓ける人になってほしいということです。ぼくは君たちにいつも問いかけたいと思います。「君たちはどう生きるか?」と。(S)