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学力と学習力、ドリルとパズル

 頭の良さってなんでしょうか。点数で測れるものでしょうか。
 ここに二人の人がいます。一人は問題の解き方をたくさん暗記しています。見たことのある問題がテストで出れば見事に解けます。もう一人は問題を自分の頭を捻って解きます。時間はかかりますが、自分の力で見たことのない問題も解くことができます。この二人のうち頭が良いのはどちらでしょうか。
 違う角度から考えてみましょう。テストで点が取れることは、将来役に立つでしょうか。資格試験などには役に立ちますね。資格をとってしまえば実力がなくたって給料がもらえる仕事もありますから、テストで点が取れることは役に立つとも言えますね。
 でも、仕事で活躍したり出世したりしようと思ったら、紙と鉛筆で測られるテストで点が取れることと、本当の頭の良さや実力と呼ばれるものは別物だとわかるでしょう。本当の頭の良さは、頭を使い倒して計画立て、他者を巻き込み、困難をものともせずに実行できる人に与えられる称号でしょう。
 これはドリルとパズルの関係に似ています。ドリルは他人から与えられた解法を(意味もわからず)身につけるためのものです。ドリルで点は取れるようになるでしょうが、そこには創造性の欠片もありません。パズルは解き方を身につけるものではありません。毎回新しい問題に頭を使い試行錯誤するものです。そして、点数よりも、考え抜く力、いろいろ試す力、粘る力が鍛えられるのです。ドリルで鍛えるのは点数(学力)であり、パズルで鍛えるのは学習力なのです。
 どちらが頭の良さと呼べるでしょうか。皆さんは目先の点数のためにドリルをこなしますか? それとも、時間はかけてもパズルで本当の頭の良さを鍛えますか? 毎日の勉強の仕方が将来を少しずつ決めているのです。皆さんはどのように今日勉強しますか?(S)

学習力創造アカデミー 学創(GAKUSO)