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変える意志あれば理想の道あり

 ぼくたちは、あれをしようこれをしようと考えながら日々のすべての行動を選択しているわけではありません。君の1日を見れば、ほとんど無意識に動いている時間の方が多いはずです。ぼくたちが生活のなかで意識して選択する行動は1割に満たないという研究もあります。
 無意識の行動がぼくたちを支配しているわけです。だから、気づいたら思わず勉強している状態になっているなら、将来がとても有望ですし、逆に、気付いたら思わずケータイをいじっていたり、動画を見ていたりしているなら、ちょっと心配になるわけです。
 では、無意識にやってしまう悪い行動を、無意識にやってしまう良い行動に変化させるにはどうしたらよいのでしょうか?
 もちろんそれには1割程度しかない意識行動をうまく利用するしかありません。でも、このたった1割の意識行動には、ぼくたちの将来を左右する力があるのです。うまく使えば、君は君自身をコントロールできるようになるのです。
 ぼくたちは、周囲の文化環境によって無意識の行動が形成されます。たとえば普段から、無理やり勉強させられたりしていれば、勉強は嫌なものになってしまいます。逆に、知的好奇心が刺激されたり、チャレンジを奨励するような雰囲気の中にいれば、無意識にそういう行動を取るようになります。別の言い方をすればそういうマインドセットを持つようになります。
 周囲の文化環境は絶大な力を持っているのです。じゃあ、自分の力じゃどうしようもないじゃないかと思いましたか? いや、ぼくたちはそうした力を持っている文化環境を作り変えていくことができるのです。
 たとえば、ある先輩は思い立った時に、やるべきことリストを作り、見えるところに大きく貼りました。部屋に戻ればそれが目に入ります。それによって彼の行動は何もしなかった場合よりも勉強に近づいたわけです。
 そして、そうやっていると、環境が整い、自然と勉強ができる自分になっていきます。世の中ではこのことを習慣化と呼んでいるわけです。1割の意識行動が、残りの9割の君の行動をマネジメントするわけです。
 「意志あれば道あり」という金言があります。直接自分に命令できる行動はたった1割でも、その1割をうまく使おうという意志があれば、君の前に必ず理想的な道が現れます。たった1割、されど1割なのです。自由になる1割を使って、少しずつでも良い文化環境を整えていけるのです。
 君は、自由になる1割をどう使いますか。(S)

学習力創造アカデミー 学創(GAKUSO)