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後悔先に立つ

 「後悔先に立たず」という諺があります。何事かを後から悔やんでも取り返しがつかない、という至極あたりまえのことを述べたものです。
 この言葉はたいてい、「後で後悔しないように十分に考えて行動しなさい」という教訓として使われます。
 しかし、この考え方には問題があります。十分に考えると言っても、初めてのことの「正解」は本人にははじめから見えるものではありません。本人にとっての「正解」は、やってみて少しずつわかっていくものです。
 そうした事情を無視して、周囲が「後悔しないように」と余計なお節介を働かせれば、本人は、何も頭を使えず、経験から学ぶチャンスを奪われてしまいます。最悪の場合、頭の使えない人間をつくりあげてしまいます。
 自分の人生をしっかり生きている人にとって、後悔が無いなんてことはありえません。初めてのことには、「ああしたらよかった、こうしたらよかった」という後悔は付きものです。
 大切なのは、後悔の後です。後悔をして「もうダメだ」とすべてを諦めるような態度をとる人にとっては、後悔は確かに悪でしょう。しかし、後悔をして「今からどうにかできないだろうか」と考える人にとっては、後悔はスタートのきっかけです。
 人生には多くの後悔が付きものです。しかし、自分の人生を生きる人にとっては、それは何かを始めるきっかけになります。後悔から物事が始まるのです。幸せに生きる人にとっては、「後悔先に立つ」わけです。
 君は今の後悔をどう受け止めますか。(S)

学習力創造アカデミー 学創(GAKUSO)