企業の経営者や大学の研究者の方々との間で勉強量のことが話題になることがあります。
いま受験生のなかには入試に向けて頑張っている人も多くいるでしょう。人生で一番勉強していると感じている人もいるのではないでしょうか。それはそれで素晴らしいことです。
でも、小学校時代の勉強量よりも中学校時代の勉強量は増えるし、中学校時代の勉強量よりも高校時代の勉強量は増えます。さらに、大学時代はもっと勉強するし、社会に出てからはもっともっと勉強するものなのです。少なくとも成功している人たちは、学ぶ量が増えていくのです。
逆に、早い時期に意味もわからず詰め込み式の勉強をして、勉強が嫌いになり、大人になって何も学ばなくなってしまう人も、残念ながらいます。そういう人の社会人としての評価は高くはありません。
当然のことと言えば当然なのですが、どこに受かったとか何を知っているか、というすぐに陳腐化していってしまうものに価値はほとんどありません。企業が見ているのは、「この人は、いつまでも変化し成長していける人かどうか」なのです。もちろん、銘柄大学を出ていれば、「ある程度の努力する力を持っているだろう」と判断はできるでしょう。でも、学歴はなくとも学び続け成功している社会人もたくさんいるのです。
そうして考えると、私たちは、もっと学べるようになるために今学んでいる、と言うこともできます。もっと学べるようにならないような学び方では何の意味もないのです。
人生は関門の連続です。一回の関門の成功失敗で人生は決まりません。大切なのは、この関門の次の関門のために、もっと努力できるようになることなのです。そしてそのためには、実は、勉強は楽しくなければならないのです。これについてはまた話します。
君たちは、今日どう学びますか?(S)