目標を持ち、それを達成しようとする。人類が他の動物種といちばん違うところはそこでしょう。人類は、目標をもち、それを達成する能力によって、これだけの発展をしてきたのです。
では、目標を達成する能力とはどのようなものでしょうか。
全世界で3000万部以上売れている『七つの習慣』という本があります。そこで著者のスティーブン・R・コヴィーという人は、目標達成の秘訣についてこう言っています。
「最も大切なことは、最も大切なことを、最も大切にすることだ。」
ぼくたちの日々は、本当にぼくたちの目標に向かったものになっているでしょうか。何も考えずに、意味の無い行動をくり返していないでしょうか。自分にとって最も大切なことを最も大切にしているでしょうか。
ぼくの信奉するB.F.スキナーも、毎日一定の時間をとって、自分のやっていることが、自分の目標に向かっているかどうか確かめることの重要性を説いています。
目標達成において一番重要なことは、目標を日々意識することなのです。
ぼくたちの思考や行動は、放っておけば「自動化」していきます。ある思想家は、この自動化こそが自由の反対物だと述べている。惰性で生きるだけなら、動物と何ら変わらないでしょう。頭を使い、自分の習慣を時に疑い、理性にしたがって自分を変化させることができるところに人間の自由があるのです。
人生の大きな目標の持ち方については、また別のときに話したいと思います。それはそれで重要な問題です。
でも、ひとまず、ぼくたちには学業上の小目標があるはずです。それを達成するうえで大切なのは、日々それを意識し、自分の習慣を変化させることなのです。
君たちはどう生きますか?(S)