最近の学創のキーワードは「小5の力」です。
小5のつもりでテキストを読み、小5のつもりで考えるということです。
この「小5の力」で学べれば、必ず難関大学に合格できるようになるとぼくは確信しています。
つまり、多くの伸び悩む人たちは、この「小5の力」が使えていないのです。
ぼくは多くの生徒を見てきた経験からはっきり言えます。難関大学に合格するのに、特別なやり方など必要ではありません。
難関大学へ進む人は、自分の中にある、誰もが持っているような普通の力を信頼して尊重する人なのです。
伸び悩む人は、自分の力を信頼できていないのです。だから、難しそうな問題に直面すると、自分には無理だと考え、何か特別な方法があるのではないかと疑い、それを外側に求めようとします。
一方、伸び続ける人は、自分の力を信頼しているし尊重しています。それでじっくり取り組み、能力が鍛えられ、いずれ解決策を見つけるのです。
授業で見ていてわかるのは、伸び悩む人が、わかっていないのに立ち止まらず、解き方や答えを聞いてわかった気になっていることです。どうせ考えてもわからないからと思い込んで、頭を使わないわけです。ひどい場合は、暗記して空欄を埋められたから、わかっていると勘違いする。
だから最近、高校生のクラスでは、ぼくが「小5の力」を実践して見せています。
君がさらっと読み飛ばすところを、「ちょっと待って、わからない」と止める。それで君に尋ねる。そうすると、やっぱり君もわかっていない。
そこで、時間をかけて、どういうことか「小5の力」で考える。わかったふりはしない。自分を小5に戻して、考える。
定義に立ち戻って考え、文章を何度も読み直して日本語を理解しようとする。こうやっていると、不思議なことにだんだんクラスみんながわかってくる。
人間の脳ってすごいって思う。小5の読解力で、小5の理解力で、ちゃんとわかるんだってことがわかる。
そして、そこまで考えたことだから、深い理解になっていて、忘れないし、応用できる。
理解を諦めて、暗記したり問題をたくさん解いたりしてわかった気になったって、それでは後には続かないのです。
大切なのは、自分の中の「小5の力」を信頼して、ちゃんと考えることです。それは、結局、自分を信じることだし尊重することだと思うのです。
君たちは、自分の中の小5の力をどう使いますか。(S)