運が良い人とそうでない人には、発想の違いがあります。運が良い人は、出来事を前向きにとらえて、それをチャンスに次々と行動します。だから、また新しいチャンスに出会え、可能性を拡げます。
さて、「出る杭は打たれる」という諺があります。これは普通、「だから、あまりでしゃばるな」という意味で使われます。
でもぼくはその解釈に疑問があります。これは、出来事を否定的に捉える解釈です。つまり、打たれることは悪いことだという思い込みが前提になっています。
しかし、偉人の歴史を見てみれば、苦労や困難がその人を偉人にまで育て上げたことがうかがえます。つまり、打たれることもまた、自分を鍛えることになる可能性があるし、そう捉える方が、人生のチャンスが広がると思うのです。
打たれない方が良いというのは、動かなかった人の側の発想です。自分も動かなかったから、お前も動かない方がいいよ、という言い方です。でも本当にそうでしょうか。
ぼくが大学時代に読んでいた『財界』という雑誌には、経済界の偉人たちが多く記事になっていました。多くの困難を乗り越えた偉大な経営者たちのことが語られていましたが、それらの偉大な経営者たちの言うことは、一言に要約できると思っています。
すなわち、「苦労が人を鍛える」ということです。
出る杭は、確かに打たれます。しかし、だからこそ鍛えられもするのです。だから、出る杭になりましょう。そして打たれましょう。たくさん打たれた数だけ、君は強くなるのです。
君はどう生きますか?(S)