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取ろうと思えたら、テストの点は取れる

 為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

 これは名君と謳われた江戸時代の米沢藩主、上杉鷹山の言葉と伝えられています。
 上杉鷹山は、かのJ.F.ケネディ大統領が訪日した際に、日本の最も尊敬する政治家として挙げた人物です。
 現代語っぽくすれば、「やればできる やらなきゃできない なんでもね できないのは君がやっていないからなんだよ」って感じでしょうか。
 これはとても含蓄深い言葉だと思います。というのも、為せば成る(やればできる)とは言っていますが、どうすれば為せる(やれる)のかについては語っていないからです。
 どういうことかと言うと、この言葉が語っているのは、「やったらできるよ」なのか「やれたらできるよ」なのかがわからないのです。
 さらに説明すると、この言葉は「だから努力しろ」と命令するために引用されがちなのですが、この言葉自体はそこまで言っていないってことです。
 単純に、「為す(やる)→成る(できる)」とだけ言っていて、できるためにはやることが必要だとはわかるけど、じゃあどうやったら自分からやれるのかについては言及していないのです。
 そしてぼくはそこのところが一番大切だし、難しいところだと思うのです。
 さて、でもね、この言葉は「為す(やる)→成る(できる)」の部分だけでも、とても気付きのある言葉です。
 どうやったらやる気になるかはわからないけど、やる気になれれば、結果は必ずついてくるということは教えてくれています。
 つまり、できないんじゃないかとか考えているせいでやれなかったり、完璧にやらなきゃと思っていてやれなかったりする人に、単純にやれるだけでできるんだよ、と教えてくれているわけです。
 実際、今まで多くのやろうと思うようになった先輩たちを見てきましたが、100点取ろうと決めた瞬間から、彼らの行動は変わっていました。わからないことをそのままにしないで質問するようになるし、すごく早くから準備するようになるし、ちょっとわからないところも適当に自分を誤魔化したりしないで、わかりきるまで教科書を読むようになっていました。
 80点でいいや、と思っている時とは、全然ちがう行動になったのです。本当に「やればできる」わけです。
 どうやったら「やれる」のかは、やっぱりわかりません。でも、100点取りたいと思えたなら、確実に行動が変わるのです。
 君は100点取りたいと思えていますか?(S)

学習力創造アカデミー 学創(GAKUSO)