素直という言葉を聞いて君はどう思いますか。実はぼくは君くらいの頃、この言葉が嫌いでした。それは、大人たちが自分の言うことをぼくたちに無理やり聞かせるために言っているように感じられたからです。
素直さが足りないと言われたときには、尊敬できる大人の言うことなら素直に聞くよ、なんて言い返したりしていました。悪い子だよね。
それからいろんな苦労をしたり努力をしたり、尊敬できる人に多く出会ったり、そういう人たちに認めてもらえるようになって、なんとこのぼくが素直だって言われることも増えたのです。今でも驚きです。
さて、このあたりで、君が、あれ? 素直ってどういう意味だっけ? って考えてくれているならとても嬉しいです。なぜなら、この言葉は場面場面で都合よく使われる言葉の一つだからです。
ChatGPTと、素直って言葉について議論してみました。そうしたら、なんと4パターンの場合があることがわかりました。
それらは、「従順(逆らわないこと)」「謙虚(間違いを認められること)」「柔軟(試せること)」「正直(気持ちを伝えられること)」です。
従順は「権力者の言うことに素直に従う」ものであり、謙虚は「自分の誤りを素直に認める」ものであり、柔軟は「アドバイス等を素直に実行してみる」ものであり、正直は「素直な気持ちを伝える」ものです。
よくうまくいく人は素直だと言われますが、ぼくの見解では、その素直は、決して従順の意味ではありません。
世の成功者と言われる人と話してみても、彼らには全く従順さはありません。彼らは、納得が言ったものは必ず取り入れますし、間違いもすぐに認めますし、さらに気持ちも率直に表現してくれる人が多いです。しかし、納得のいかないものに対して、簡単に屈服するような人たちではありません。
そして、こうして分析してみると気づくことですが、従順以外の素直さ、すなわち、謙虚・柔軟・正直でいられるのは、自信があるからです。自分の軸に従ってしっかり生きているから、傲岸になったり、逆に卑屈になったりすることがなく、謙虚で柔軟で正直にいられるのです。
謙虚・柔軟・正直は、成功の鍵だと思います。そして、それを可能にするのは、自分軸を持てるまで成長することかもしれませんね。
君は、どのような素直さを目指しますか。(S)