先日、たまたま見たSNS動画で、あるビリオネア(金銭的大成功者)が面白いことを語っていました。
一般人とミリオネア(金銭的成功者)を別つのは、行動したかどうか。そして、ミリオネア(金銭的成功者)とビリオネア(金銭的大成功者)を別つのは、3つの要素だと。その3つというのが、好奇心、根性、軸だということでした。
後ろから見てみたいと思います。軸というのは、周りに流されずに自分を信じる根拠だと言えます。損得発想で簡単に行動を変える人たちがいますが、軸を持っている人は自分の価値観と理屈を大切に行動できる人です。ぼくは軸を持てるようになることが教育の一つの目標だと考えています。
次に根性。根性は努力とは違います。根性とは努力を他の人よりも長く続けられることです。一時がんばることは誰にでもできる。でも大切なのはそれを続けられるかどうかです。誰も褒めてくれないなかでもそれを続けられるかどうか。これも教育の一つの目標だと思います。
そして、好奇心です。好奇心は世界を知ろうとすることです。こうするのが普通だという言葉とは別のところにあります。今の自分の好きなことを超えて、今の自分が知らない好きなことを探す態度とも言えます。そしてだからこそ逆に、今やっている一見つまらないことにも興味を持てる能力だとも言えます。
好奇心で思い出すイギリスのことわざがあります。高校生の時に学びました。英語で名詞と形容詞の関連について学ぶ授業でした。
Curiosity killed the cat.(好奇心は猫をも殺す。)
このことわざの意味を理解するには、ちょっとした前提知識が必要です。
Cat has nine lives.(猫に九生あり。)
イギリスでは古くからこういう表現がありました。猫には9つの命がある。なかなか死なない。つまり、上のことわざは、好奇心はなかなか死なない猫さえも殺したぞ、ということです。
「妙な詮索はするなよ」という意味で使うと教わりました。
さて、実は最近、このことわざには続きがあることを知りました。
Curiosity killed the cat, but satisfaction brought it back.
(好奇心は猫を殺したが、達成がそれを生き返らせた。)
好奇心にはリスクが伴います。でも、それをとことん追求し、達成したところには、そのリスクを上回る価値があるということです。とても勇気の出る言葉だと思います。
猫とは違い、たぶん一度きりの人生。どうせなら思い切って生きてみたいと思いませんか。
君はどう生きますか?(S)