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凡庸だった中学生、勉強たのしんでます

 ぼくは中学生のはじめの頃はとても凡庸な成績をとっているとても凡庸な生徒でした。でも、凡庸な成績だったのは当然のことです。勉強なんてしてなかったのですから。
 ありがたかったのは、母子家庭だったので母が忙しく、勉強に関してほとんど何も言われなかったことでした。だから、変なプレッシャーがかからなかった。人は変なプレッシャーがかかると本質的でないことをやりがちですからね。
 中2くらいから、周囲の友人とテスト前に問題を出し合ったりしました。そのために教科書を一生懸命読んだりした。だから、いわゆる暗記科目なんかは結構高得点できるようになっていました。
 数学は良い先生に恵まれました。同じ問題を3回解くプリントで指導され、そのプリントをこなすうちに、意味を考えながら繰り返すことの効果をしりました。
 またこの先生には別のことも学びました。プリントの提出が遅れた時に怒られるだろうと嫌な気持ちで行きましたが、「『すみません』ではわからないよ。どうしてほしいの」とやさしく言い、ぼくに「遅くなりましたが受けとってもらえますか」という当然の言い方を教えてくれました。
 怒られれば、どんどんやる気が失せますが、この先生はこういう困った時にどうすればよいかを教えてくれる教育者でした。(そして、ぼくはそんな時にどうしてよいかわからないとても凡庸な生徒でした。)
 英語は先生に恵まれませんでした。いま教える立場として敢えて言いますが、教えれば教えるほどどんどんできなくさせる先生もいるのです。
 ぼくは授業を理解することを諦めました。そして、友人に英語はどうやって勉強するのか訊きました。友人は塾で教わったというテスト勉強のやり方を教えてくれました。(例の方法です。)
 丁寧にノートをつくり、消しゴムで文字を隠しながら、英文を憶えていきました。そして、中3に入った頃には、教えてくれた友人より上の点数を取れるようになりました。
 ぼくが恵まれていたのは、理解しようとしながら作業するという良い癖がいつのまにか身についていたことでした。英文の暗記をしながら、英語の文法を理解していきました。
 中3になると、早くから塾に通っていた人たちをどんどん抜いて行きました。考える勉強、理解する勉強の勝利です。
 さて、いま教える立場になって、将来伸びていく人と、将来伸び悩む人をたくさん観察してきました。
 大切なのは、ちゃんとわかろうとするという本質的な勉強をすることです。点数さえ良ければよいという考えの人は、中3から高校で確実に伸び悩みます。
 ちゃんと聴くこと、ちゃんと読むこと、わかるまで粘ること、人に頼ること、そして楽しむこと。
 ぼくは最近、ITパスポート試験のための勉強をはじめました。名前しか知らなかったけど、こういうことだったのか、などとわかってとても楽しい。
 大人になっても勉強は続きます。楽しく勉強ができる大人になってほしいと思います。
 君たちは、どう勉強しますか?(S)

学習力創造アカデミー 学創(GAKUSO)