学創では今春もすでにすばらしい合格結果が届いています。良い合格結果が出たからと言って、良い教育をしていることの証明にならないことは重々承知していますが、それでも、あくまで正攻法の学創で、小学生からじっくり学んだ先輩たちが、ちゃんと結果を出しているのを見ると、すくなくとも間違った教育はしていないだろうと自信を与えてもらえます。
しかし、教科書の理解を基本に、自分を律して学ぶことが大切だと説く学創のやり方を理解できない方たちがいるのも確かです。塾は君たちの成長のためにあるのではなく、ただ点数を取らせるためにあるのだという考えなのでしょう。
昨年度小学部で読んだ『窓ぎわのトットちゃん』は、黒柳徹子さんが、トモエ学園というすばらしい学校があったこと、そして小林宗作先生というすばらしい教育者がいたことを記録しておきたいと書かれた名著です。学創はこのトモエ学園から大きな影響を受けています。
この『窓ぎわのトットちゃん』の「二度目の春」に次のような一節があります。
・・・小林先生の教育方針を半信半疑で見て、現在のことだけで、すべてを決めようとする親のなかには、
(これ以上、子どもをあずけておいては、たいへん‼)
と考えて、よその学校に転校をさせる手続きをする人もいた。でも、子どもはトモエと別れたくなくて、泣いた。・・・
ぼくたちから見ると、(黒柳さんが伝えようとしているように)トモエ学園は本当にすばらしい教育者が本当にすばらしい教育を行っています。しかし、それを理解できず、教育よりも目先のことですべてを決めようとする人は当時からいたわけです。
本当のことを言えば、中学生くらいの定期テストの点数を上げることくらい、ぼくにとったら朝飯前です。でも、ぼくはそれをしません。意味が無いからです。
ぼくは学生の頃、知人がらみの紹介で家庭教師をしたことがあります。英語が苦手だと言うその家の息子に、テスト範囲から出るところを予想し、予想問題をつくり、暗記させました。それだけで、あっという間に、点数は倍以上になり、通知表も2から4に上がりました。
しかし、彼は上位の都立高校に進学しましたが、案の定、高校で伸び悩みました。中学校で学ぶべきことを間違えていたからです。
学創もトモエ学園の顰(ひそみ)に倣い、君たちの成長こそを求めているつもりです。そして、ありがたいことに先輩たちが自らに相応しい結果を出してくれている。
学創はあくまで、本物にこだわります。君たちはついてきてくれますか?(S)