創造性教育が叫ばれて久しくなりました。ものづくりであったり、科学の分野であったり、多くの分野で創造性を育もうと言われています。しかし、この創造性とはいったいなんなのでしょうか。
今回は、なぜ私たちがこの塾を学習力「創造」アカデミーと名付けたのかということをお話ししながら、私たちの目指す創造性教育をお伝えしたいと思います。
そもそも創造とは何でしょう。手元にある英英辞典は「creation(創造)」の意味を「to make something new(新しいものをつくること)」としています。つまり、創造とは「工夫したり試行錯誤したりして自分独自の新しいもの・ことをつくりだすこと」を言うのです。
私たちが「学習力創造」アカデミーと自身を名付けたのは、学習力をそのようにして「つくり出せる」子どもたちを育てたかったからです。解き方を教わって問題が解けるようになることに甘んじるのではなく、自分から学び、自分独自のやり方を生み出せる子どもを育てたかったからです。
学力が最後まで伸び続ける子、あるいは、社会に出てからも活躍する子たちには、この意味での「創造性」があります。教わったことしかできないのだったら、どんなに学歴があったって、それは「できる人」とは言えないでしょう。
ところで、ハーバード大学のハワード・ガードナー博士が創造性について興味深い二つのことを語っています。一つは、創造するためには「その領域で20年の熟練が必要」だということ。もう一つ、創造性は熟練だけではだめで、「創造的な性格」が必須だというのです。
熟練のほうはわかるでしょう。本当に世の中の新しい価値を生み出す創造性には、絶対的に専門的な訓練が必要です。創造は「思いつき」ではありません。
では、創造的は性格の方はどうでしょう。これが大変興味深いのです。創造的な仕事をする人たちは、熟練する前から「創造してやろう」という気持ちを持っているというのです。
様々な分野で創造的な仕事をする人たちは、皆、「この分野で新しいものを生み出してやろう」という気持ちを持ちながら、人一倍の努力をし続けているような人たちなのでしょう。この気持ちは今すぐにでも持つことができますね。
皆さんの今の学び方が将来につながっています。皆さんは、今、どう学びますか?(S)